体外受精などの高度生殖医療では、胚移植後に黄体ホルモンを、腟錠として投与しています。

胚移植を行い、子宮に卵を戻した後や、妊娠中でも、腟にお薬を入れて大丈夫でしょうか。

受精卵と腟錠②

図にあるように、受精卵は子宮の中(子宮内腔)に戻します(胚移植)。妊娠した後も、赤ちゃんはここで育ちますよね。

一方で、黄体ホルモンや抗生物質などの「腟錠」は、腟の中に挿入します。

腟の奥に子宮があるので、腟錠を入れると、またはうまく入れないと受精卵に影響があるのでは?という質問なのですが、

受精卵を胚移植するときには、胚移植用のカテーテル、と言って、細いチューブを用いて移植します。

細いチューブのため、子宮頚部にある「子宮口」を通過することができますが、腟錠は子宮口よりずっと大きく、子宮の中にまで入れることはできません。


繰り返しますが、胚移植された受精卵は子宮の中、腟錠は腟の中までしか入れられないので、胚移植直後も心配なさらずに使用できますし、その後も指導された期間、安心して続けてください。

初出:平成30年5月27日
補筆修正:平成30年8月3日、10月20日