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花粉症のシーズンです。〜妊活中、妊娠中、授乳中は薬が飲めない??〜

妊娠中や授乳中、最も安全性が高い抗アレルギー剤は、点眼、点鼻薬ですが、内服薬も服用が可能です。もちろん妊活中も可能です。

薬

花粉症の薬の中でも、効果の高い抗ヒスタミン剤は、かつては口唇口蓋裂の発生と関係があるため、妊娠16週まで控えるよう指導されてきましたが、最近では口唇口蓋裂との関連が否定されたため、妊娠中も安全に服用することが出来るようになりました。

妊娠中の薬剤の影響は、米国、豪州の基準を元に、また授乳中はHaleの基準を元に、日本では「今日の治療薬(南江堂)」という医学書が最も見やすく作られています。

これを見ると、多くの抗アレルギー剤が、妊娠中もおおむね服用が可能とありますが、

特に推奨されているものとして、

妊娠中:ロラタジン(クラリチン)、レボセチリジン(ザイザル)、セチリジン(ジルテック)

授乳中:クラリチン、ザイザル、ジルテック、フェキソフェナジン(アレグラ)

が挙げられています。

かつてのインフルエンザワクチンのように、妊婦さんや妊娠を希望されている方には「投与できない」と思われていますが、必要な方は服用を躊躇わず、治療に取り組んでください。

「妊娠できるか検査をしたい」「妊娠できる方法を知りたい」こちらもどうぞご覧ください。

「妊娠できるか、がわかる検査をして下さい」「妊娠するために何をやったらいいですか?」

文責 桜井明弘(院長、日本産科婦人科学会専門医)

初出:平成30年3月5日
補筆修正:平成31年2月21日
補筆修正:令和2年1月17日、2月19日、22日、29日、9月5日
補筆修正:令和3年2月10日、16日、17日、23日、5月18日
補筆修正:令和4年5月17日、12月31日
補筆修正:令和5年3月3日、7月1日
補筆修正:令和6年2月28日、3月12日